新式浪漫感想 2023

★とても時間が空いてしまいましたが、公演後に熱に浮かされたれたまま書いた文字を整理してここに乗っけておきます。Reolにとってもリスナーにとっても大切なツアー。朧気ながらに。

 

 

 

「新式浪漫」の公演が決定した時、純粋にライブを楽しみに思う気持ちと、タイトルからこのタイミングでれをるは何を伝えたいのかという疑問がずっと交差していた。ライブをやる時には、必ず意味があって起承転結を毎度しっかりともってくる彼女だからこそ、”浪漫”と名付けられたこの公演が不思議で仕方なかった。回顧を意味するからには、それなりの過去と歴史がないと成り立たない。”れをる”という名で音楽を作り始めて、早くも9年が経つ月日にも驚いた。ずっと一緒にこれまでの道のりを走ってきた身としては、長い期間の実感があまりなく、気付いたらここまで来ていたという思いが胸を占めている。過去を振り返る時はいつだって懐かしくて、新しいことに向かうことがほんのり寂しい。

ライブを通して見た感想としては、思った以上に”ネオ”の部分が占めていたなと思った。新式と浪漫が交互に入れ替わるようなセトリに心が踊り、次に何が来るのか全く予想できないライブだった。れをるとしての歴史と、共に歩んできた自分の歴史と、過去。全てが入り交じって、いつものライブとは違った新鮮な気持ちで1公演ずつを見届けていった。

 

 

 

〇場内アナウンス;お菊(2パターン)+2パターン

私の中での場内アナウンスはお菊姉さん一択でしかない。別のライブでは違ったこともあったけど、やっぱりここに居る(一緒に作ってるよ)という気持ちになる。今後も私の大好きな声を聞きたい。

 


〇開幕映像

会場内の注意(カメラと警察パロ)

Reolの衣装が警察

 


ー紗幕に映像ー

回顧上映ということもあり、映画の世界に導くようなパロディ溢れるスタート。お馴染みのうさぎとくまを連れて、今回もReolの世界観が広がっていく。

私はライブが始まる瞬間のオープニング映像が毎回楽しみで、アーティストが歌い始める前にあんなにわくわくと気持ちを高ぶらせていくものはないと思う。車が街中を走り抜けて、地を飛んだ瞬間の鳥肌が凄かった。ひとつのものに向かって、一斉に向かっていく映像に、ノスタルジックを感じながらも紗幕があく。れをるのお出まし。

 


〇1.secret trip

今回の1曲目は予想通りだった。これから、トリップしてリスナーを時間旅行の旅に連れて行ってくれるかのような始まり。今回の舞台設定の大掛かりさに驚きながらも、これをどう使って表現を見せてくれるのかドキドキが止まらなかった。れをるがひとつの部屋の中に入っていて、ハートが点滅しているのがポップで可愛くて。キラキラと幻想的な雰囲気にはピッタリ。Reolとハートって何だか結びつきを感じなくて、並べられるとちぐはぐに感じるけれど、今回の映像はそんな概念を吹き飛ばす。れをるの後ろに大きなハートが登場する度に、幻想的でいいなって見惚れてた。新曲ってどんな映像がつくのか毎回ドキドキしているけど、その完成度の高さにはいつも度肝を抜かされる。千秋楽での披露は別の意味をかんじた。きっと、この日のために色んな準備や計画を練って、立てて用意周到に環境を整えて。松本公演の1曲目は、紛れもなく彼女自身へ贈った曲だなと感じた。

初手の衣装は本当に意外だった。今までのライブ衣装と比べると、派手だけどラフさを残していて。けれど、この衣装が曲にはピッタリで。これからの衣装チェンジはどうなっていくのか不思議な気持ちだった。

 

 

〇2.drop pop candy

2曲目からこれが来るのか!と驚かされるほど、懐かしいこの曲。最後に聞いたのはいつだったか覚えてない程で、沖縄verのはユニットの時に聞いていたけれど、もしかして極彩色以来なのでは…?と思うぐらいの懐かしさ。みんなで何かを作る楽しさを、れをるが1番味わっていた時期の曲だと思う。当時の思い出がフラッシュバックしながらも、傘を出して3人で踊るダンスに釘付けだった。”ヒールを濡らすの”とはしゃぐ振りをするれをるが最高。後、”ねこ”のところの振りも好き。

映像は、本当に綺麗だった。町と傘がたくさんでてきて、全面的に広がっているのに色味が一切 パフォーマンスを妨げない。さらに、本家の表現も取り入れられていて、真ん中だけピンクになったり、水色に変わったりするのが楽しくてずっと見てた。No title+ -カラーだ。フォントも同じだった気がする。ヌルヌル動く映像に凄いとしか言えない。バルコニーから洗濯紐が伸びていて、オシャレなイタリア?の街並みの下を通っていくようなアングルと風景がとても最高だった。雫が跳ねるのも、ドロップポップならではの演出。

 

 

○3.Nd60

ポップなリズムと共に、激情アラートから参戦のNd60のイントロが流れ始める。激アの時もそうだったけれど、演奏者やダンサーと顔を見合わせたり、微笑んだりしている様子から、チームReolの芯の部分が垣間見えるように感じる。個人的にはReolでは珍しい、可愛らしいダンスが見られることがとても嬉しくて新鮮。クラップやハンドサインも定着してきていて、ライブを重ねる度に曲自体が生きているように成長していくのを感じる。

 


ー写真撮影ー

ここで写真撮影が入る。最後だと衣装のネタバレになってしまう為らしい。撮影が終わると、「ありがとうございました!」と元気よくはけて行くチームReol。

 


○4.HYPE MODE

お立ち台にたったReolは「そんなわけ、あるかーい(エコーあり)」とツッコミを入れて、次の曲は横揺れをして欲しいことを伝える。サングラスをかけて、会場全体の肩の荷をフッと下ろしたような感覚。みんなで横揺れするのがとても楽しかったし、会場のボルテージは急上昇だった。

広島:ここで福岡と間違えた

 


○5.Boy

白いスモークがもくもくとあがり、ライトが点滅。今回の新式浪漫には必ず組まれるだろうと予想されていたboyがここに入ってくるのは驚いた。夕焼けのようなオレンジ色のライトは激アの舞台とよく似ていたけれど、今回のboyは どこかあっさりとした印象を抱いた。決して軽い印象ではなく、あえて抑えていることで、重きを置きたいのはここではなく、通過点だということを認識させられたような。

 

 

ー映像ー

ここで再び映像がはいる。

「新式ロマンス」という、うさぎとくまとの明治風ラブロマンスの映画告知パロ。新式の衣装がこっそりうつってる。意図は謎だけど、映画の予告っぽくて今回の件テーマにピッタリだった。

 

 

○6.水底游歩道

思い出すのは極彩色のライブ。この曲を生で聴いたのは一体いつぶりだろう。初めて聞いた公演では、透き通って神秘的で、泉の精を彷彿とさせるような演出だったように思う。朧気だけれど。それを一転、激しいドラム音とベースの低音が心臓に直接打ち付けてくる感覚。大量のスモークと笠を深く被った彼女に、名前、性別、年齢、全てを隠して歌っていた時期を思い出した。Reolがどこを向いて、何を思って歌うのか。リスナー側には何も悟らせないと徹底していたあの時。ラスト、ライトが月明かりのように照らされていて幻想的な後味を残しつつ、次の曲へ。

 


○7.un,deux,trios

幾何学的なライブの映像が好き。人間の心理を数字的な意味合いで読み解こうとしているような、規則的な線が交差する。歌詞はとっても、切なく、胸を締め付けられるのに、それをこの映像で表現するのが流石としか言えないって、ハーメルンの時から思ってた。水底游歩道はReolとしての仮面部分で、un,deux,triosはその裏で密かに抱えていた思いや感情を表現しているのかなって思った。時間という止めきれない概念を、無駄だと思っても止めたくて、自分のペースに合わせたくてと思っている自己中心的な考え。全部が全部本音かなって。

 

 

○8.真空オールドローズ

真空オールドローズが場を支配すると、胸の中にある赤い情熱がメラメラと燃えたぎる感覚に陥る。ある意味、1番映画というコンセプトに適応しているのはこの曲じゃないのかな、と勝手に思ったりもしている。過去を見せるという点において、自分の止めきれない衝動、掻きむしりたくなるくらいのやるせなさ、外に向けて放出できずに自分の中に蓄積してしまう、黒い感情。ハーモニカの音が、耳から離れなくなる。

 


○9.平面鏡

平面鏡は怒りの歌。一連の流れを打破するように、響き渡るガラスを割るような音。劣等感や、ずっと蓄積し続けてきた自身の嫌悪感を、自分の胸のうちに共存させながらも、足掻く曲。刮目相待から、色んな節目で歌われてきたReol自身の呪いの歌。舞台の上で、わかってほしいわかんなくていい の矛盾を吐露する場面は、いつだって公演によって様々だったように思う。刮目相待の時は酷く痛々しく、新式浪漫ではどこか思い出になっているかのような。でもきっと、曲に落とし込んで今でも歌い続けているのは、あの時の思いを思いだしていくことが、自分の成長にとって必要だと思っているからだと思う。

 

 

○10.第六感

平面鏡の次に第六感がくるセトリから、Reolの歴史をグッと感じたように思う。眉をしかめて感情的に歌っていた平面鏡の次に、前向きでライトな歌詞が綴られた第六感が来るのは、新式浪漫ならではの異例だなと感じた。きっと、今後他のライブでは無い気がする。そのくらい、平面鏡には歴史があって、それを覆す位の年数を重ねてきたということだなって何だか酷く懐かしくなった。第六感は、Reolもそうだけど、リスナーにとってもターニングポイントとなる大事な1曲。

 

 

○11.-nil-   極彩色

久しぶりに極彩色のあの映像を見たように思う。今回は回顧上映なので、劇中に何度も何度も過去を思い出した。極彩色は私にとっては、とても大事な曲。初めて聞いた彼女の生歌は極彩色だった。あの日も、左側の3列目くらいから、緊張を帯びた横顔を眺めていたなってフラッシュバック。学生だったあの時と違って、私は社会に出て揉まれて、色んなことを知ったし、舞台の上のReolも学生じゃなくてたくさんのファンを抱えて歌うアーティストになった。いつだって胸に響くのは彼女の歌声で、私はなんにも変わってないんだなって。でも、それがいいことなんだなって思った。これから先も、ずっと同じ気持ちで舞台の彼女を見ていたいなって。

 

 

ー映像ー

鳥居の下に護石が4箇所あり、その周りをReolの勾玉が回っている映像。左がに兜、動物?もいた。右にはダルマ。ダルマはどんどん増えてって、最後に兜が土下座してた。

途中、1人Reol?が鳥居の階段を登っている映像があった。鳥居から出てきたようにも思える。最後にサソリのしっぽのようなものに画面を破壊される映像で終わり次の曲へと繋がる。

 

 

○12.SCORPION

真っ白い切りに包まれて、白と赤のライトが強く点滅。ボンテージの衣装に変えて、2段目の高い位置真ん中で力強く歌い始める。曲の合間と最後に銃で発砲する演出があり、火薬の匂いが会場に広がった。福岡では撃たなかった。『riot games one』でもカッコイイ演出を見せてくれていて、Reolの独壇場(ワンマン)になるとどう表現してくるのかがとても楽しみだったけれど、もう圧倒的SCORPIONだった。これを待ってた!!っていう演出を毎回持ってこられるから、毎度 本当にドキドキさせられる。

 

 

○13.ウテナ

前にも使われていた紫色の映像と共に、ウテナが披露。あの衣装でのウテナ演出は何だか懐かしい気がしてとても魅入っていた。トライバルな映像と共に、看守のような凛々しい姿。文明EPの時の演出とはまた全然違っていて、限りなくMVに近いウテナを久しぶりに見た。ボンバーE以来に感じる。

 

 

○14.ダリ

ハーメルンの時と同じダンスでめっちゃ可愛いかった。あの時もあやぺーと3人で踊っていて、また見たいと思っていたからすごく嬉しかったのを思い出す。最後のうぉーうぉおおおーの所で拳を回して楽しかった。本家文明EPの曲順では、『ウテナ』⇒『たい』になるわけだけど、今回は『ウテナ』⇒『ダリ』で持ってきていて狙ったわけじゃないのかもだけど、1人でちょっと笑ってた。

 

 

○15.ROXY

手拍子と共にROXYがスタート。映像は、昔と同じように思えたが、その中にあやぺーが映ってダンスをしていたのでさらにアレンジが加わっているように思う。3人の揃ったダンス可愛いすぎて、ダリからのダンスパートに釘付け。蛇の形を表現するのすごい好き。『Chicago』の影響を受けて、キャバレーをテーマに作ったとされるこの曲。演出が本当に華やかで、それこそ衣装も相まってアメリカのキャバレーを覗いている気分になった。

 

 

○16.赤裸裸

白い光が激しく交差しながらのスタート。激しく歌いあげながらステージに最後はけていく。あの衣装で、スタンドマイクを振り回しながら歌う姿、最高にロックで胸踊った。『せーんきゅっ』と、投げキッスをしてはけてったのが最高にキュートだった!

広島:左のスピーカーに乗ってた。

 

 

○17.-orderly-

あやぺーが登場。2人のコンテンポラリーダンスに水の精を感じ魅了される。ハーメルンの時と同じだったと思う。とても懐かしかったし、ここで『-orderly-』が入るのも嬉しかった。

 

 

○18.ハーメルン

2段目の真ん中から着物姿で座りながらの登場。映像はハーメルンの時と同じお菊姉さんの布が揺蕩う演出が素敵だった。床に這いつくばりながら、手でなぞって行く姿に見とれてしまい、ハーメルンの号令と共に再びReolの世界に連れて来られる。

 

 

○19.秋映

パッと暗転すると共に、Reolのアカペラから始まる。秋色のライトに照らされながら、しっとりとリスナーを見ながら歌いあげる。色んな思いや感情が乗っていて、声が時に震えながらも真っ直ぐに響かせる姿が特徴的だった。そして、あの着物衣装で歌うのがまた良かった!


ハーメルン→秋映

聞いた人を連れて行ってライブに集める。Reolの音楽との接点。その後に去る人もいるかもしれないし、そのままいるかもしれない。今回のライブのテーマは回顧上映だから、今まで離れていた人もいる。そんなファンに向けて「あなたと交わすおかえりが」に繋がっていると思う。ライブを通して。

 


ーMCー

 

 

○20.1LDK

一人一人の顔を見ながら力強く歌いあげて行く1LDK。ハーメルンの接続編もとても感情のこもった歌い方をしていたけれど、今回もそれ以上に熱を入れて前のめりになりながら。リスナーに言い聞かせるように。聞いてもらいたいと願うように歌い上げていた。「くたばれ」は神奈川だけ言っていて、もしかするとくたばれって作ってる時は強く願っていたけれど、今はそうじゃないのかなって勝手に思ってた。神奈川では、作ってた時が強くフラッシュバックしたのかな。最後はスパッと音が切れて、

福岡:MCから続き、涙で声がでないことがあって、もらい泣きしてしまった。

 


○21.ニュータイプトーキョー

だんだんとフェイドインしていく酷く懐かしい曲。後ろの映像も当時と同じだった気がする。胃もたれダンス含め、このダンスは終楽章の時に3人で踊っていたもの。懐かしい。本当に、ここのタイミングでニュータイプトーキョーがまさか来るなんて思ってもみなくて。涙でずっと前が見えなかった。ニュータイプトーキョーでユニットを締めて。そこから色んな苦悩と共に曲作りをして、それがありのまま綴られていたのが1LDKで。今回のセトリで、また『1LDK』から『ニュータイプトーキョー』に繋がって来たことがとても嬉しくて。制作した時は空っぽな人間と都会のマッチがテーマだったのに、気付いたらこんなに満たされてる!ここまで意が変わる曲って他にない!

 

 

○22.ゆーれいずみー

映像や振り付けは昔と同じで。コチラも盆をテーマにした曲で、幼少期の頃を思い出しながら描かれた曲だから今回のセトリには来ると思ってた。神奈川では最高にはっちゃけていた!今思うと、振り付けに松本ぼんぼんの動きが入ってるのがわかる。

 

 

○23.煽げや尊し

夕暮れのようなライトに照らされながら、三味線?の音と共に始まったのがこの曲。ダルマには片目が入っていなかったが、後で入ったのが特徴的。最後に相応しい華やかなラスト。

映像は豚の蚊取り線香を初め、色んな夏のお盆が凝縮されてて見ていてお祭り気分最高だった!神奈川では最高潮になりながら、お立ち台に寝そべって歌いあげるのが特徴的だった。ラストでは、キラキラと紙吹雪が舞いながら笑顔で踊り歌って、会場もボルテージマックスで。こんな最高のライブを届けてくれて本当に感謝しかなかった。松本では、なんと2回も繰り返してくれて、映像も違っていて。祭りは終わらず続いていくんだーって感じで本当に幸せに終わった。

 

 

※「No title」映像&アカペラ

今回はアンコールはなく(松本をのぞく)、エンディング映像が流れる。バンドメンバーとReolが音に合わせて踊り、スタッフロールが流れる。映画のエンディングのよう。ぶくぶくと泡が上にあがっていくのが「No title」っぽい感じがした。ピンクと、水色?かな?

でも、なんとスタンディング公演の広島と高松ではアンコールがあったんです。特別にと、なんとアカペラで。れをるからリスナーへの思いがとても伝わってきたし、距離が近いからまたすっごく感動した。

 

 

 

 

 

 

1つ1つの公演全てが、色んなReolの思いが動いていた。回顧上映が1つ、また1つとページをめくる度に色んなことがフラッシュバックする。それほどまでに一緒にいたんだな、と懐かしい気持ちになったり、色んなことを思い出したり。生きるって本当に自分の周りが真っ暗で、どっちにどうすすめばいいのか、何が正解なのか全く分からないし、誰も教えてくれない。そんな日々を過ごしていたのに、Reolの音楽はそんな真っ暗な人生に色んな光を当ててくれた。

ユニットが解散するまでの彼女の印象は、口が悪くて、天邪鬼で道化師。でも、そんな素直じゃない部分がどこか私とリンクして、どこに住んでいて何をしてどんな人なのかも分からない人を好きになった。些細なことでケラケラと笑ったり、お菊ちゃんとじゃれ合ったり。リスナーには、ハリネズミのような針で刺しまくって、でもそれがお互いに心地いい関係だった。だって、当時のインターネットはそういう所だったから。でも、自分で作詞をして作曲をしていくうちに、どんどんれをるの中身が見えてくるようになった。ユニットで活動していた時間も、夢のように素敵な時間で。

解散してからは、ゆっくりと私たちリスナーに見せてこなかった部分的を、ひた隠しにしてきた心を、少しずつ、少しずつ見せてくれるようになった。陽気で毒舌で、快活な彼女じゃなくて。そんな部分を見せてくれることが嬉しくて、それを見せてしまわないといけなくなっま現状が、何故か申し訳なくて。1ファンの分際でなにかできることはないか考えて。それでも、ステージの下から見上げることしかできなかった。でも、どんどん息を吹き返していくように上昇していくReolを見て、とても嬉しかった。新式浪漫の松本公演で、ありがとうって、親友だって リスナー全体に頭を下げていて、ずっと応援してきた私たちは、ほんの数ミリでも力になれてたんだって思うと涙が止まらなかった。大好きだからこそ、無理はして欲しくないし、自分のことを大切にして欲しい反面、これからも舞台の上の彼女を見続けていたい、そんな思いが何度も交差しながらずっと応援し続けている。一つ一つのメロディが、歌詞が胸の中でずっと響き続けてる。これからもずっと、それは変わることなくて。ずっとずっと大好き、なんてチープな言葉でいつも綴っているけれど、本当に私の人生を変えてくれた存在。色んな音楽や物がごちゃごちゃになっている世の中で、れをるに出会えて本当に良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●MC 朧気 無い公演はメモ忘れ

○東京

とあるライブに行った時、MCで「ファンとは…」と話していた。それを聞いた時に、自分にとってファンとは何なのかを考えてみた。そこで親友というのにたどり着いた。

 


○仙台

気分のいい時にインスタのDMを読むことがある。今日はリハの後に読んでいると、冥土から付き合っていた彼女がいて、ずっと一緒にライブに行っていたが、少し前に別れてしまって1人でライブに行くと綴られていた。それを見て、ファンにもファンの生活があるのだと改めて実感した。私事ではあるが、去年祖父を亡くした。その時にSCORPIONを作っていた。亡くなって辛いのに、Twitterで語尾に♡とか付けて、なんでそんなツイートをしなければいけないのかと思っていたが、それはそれでこれはこれ。きっと祖父が危篤の時にライブがあったとしても、私は絶対にステージに立つ。それをきっと、おじいちゃんは許してくれるし、分かってくれると思う。人は順番に居なくなっていく。家族も恋人も友だちもいつかはきっと。

みんなそれぞれ色んなことがあるけれど、この時間だけは嫌なことが忘れられて。忘れなくてもいいから、少しだけ前を向く後押しになればいいなと思っている。私はずっとここにいて歌っているから、出会ったり別れたりを繰り返しても、どうか何度でも出会って欲しい。

 


○神奈川

テンションが高く嬉しそうだった。

ハーメルンで来れなかったから、やっと会えた神奈川。

ライブも次で折り返し地点。やっと、新式浪漫をすることに一同が慣れてきた。

ツアーでは、その週に自分が考えていたことを話そうと思っている。明日は自分何を話すんだろうか、と思いながら寝る前に考えているが、早く寝て明日に備えないといけないとも考えて……をツアーでは繰り返している。

Reolの音楽を通して、ここに居る一人一人と接点がある。幼少期や思春期など、一緒に思い出しながら。

9年前にReolという名前を付けて本格的に音楽活動をし始めた。その時は、こんなにも続けているとは思ってもみなくて。私は人気商売は泡沫だと思っている。でも、今でもこんなにも見に来てくれる人がいて、ずっと近くで見ていてくれて。本当にありがとうございます。

私はファンのことは親友だと思っていて。親友として見ていて欲しい。隣にいると思って、聞いて欲しい。

1LDKは、元々は自分を鼓舞するために作った歌。でも今は、嫌いになりそうなくらい好きなことを皆にも想像して聞いて欲しい。あなただけの為に歌う1LDK

 


○福岡

ツアーが次で折り返しということで、ここで新式浪漫をすることになったことを説明。激アが終わって直ぐに、東京のライブハウスがとれるとスタッフから言われた。自身は、何か思いを伝えるためにライブをやっているが、今回のライブはどうしようかと悩んだ。ファンが聴き込んでライブに来てくれる時間も含めて逆算すると、東京が1.2公演目に来ることは確実だった。東京から始まったツアーは一体どこに向かうのか、と考えた。

父親が死んでしまったのは、山で亡くなった。だから、山で囲まれているこの地をどうしても出たかった。東京で作った曲を、最後に地元の松本でやる。大嫌いだった場所で自分が何を思うのか言うのかはわからないけど、これは松本へと続くツアー。

 


○広島

福岡と間違えてやっちゃった感出てた。その後、全力で広島って言ってた。

もうやりたい放題。

左側のスピーカーの上に乗って歌ってた。

3年ぶりの広島。

最後にNo titleをアカペラで歌い上げる。

 


○大阪

少し疲れていた。

みんなと出会えたことが誇り。

 


○高松

パフォーマンスすごく良かった

少し長い話

東京はいい意味で人に関心がない。だから、MCの時に言った言葉が消えるような感覚を感じる。高松でも同じような感じがするから少し話しても良いですか。

9年前にみんなで「No title」を出した。その後すぐにお菊からLINEが来て、あとは皆頑張ってと言うような文が来てえっうちら何かした?という気持ちになった。1つ自分たちがアルバムを出したことから、色んな会社からうちでCDを出しませんかと声をかけられた。その中で遊び心が満載なスタッフと一緒にボーリングに行った。5人で。その後、れをるたちはお寿司を食べたかったけど、予算額ないと言われてサイゼリアで極彩色の打ち合わせをした。

そこから顔出しをしてギミアを出した。色んなことを言われた。信じていた人からも。誰と誰が釣り合ってないとか、ソロでデビューが良かったとか色んなことを言われた。動画師と足並みを揃えることは難しく、発展的解散になった。その後も、ユニットが良かったとか色んなことを言われた。でも、続けていたからこそ今のみんなに出会えた。出会いと別れを繰り返してこれからも出会い続けたい。

これから、東京に戻って一人で曲を書く。孤独。世界に自分しか居ないんじゃないかって思う。

ずっと歌い続けます。