極彩色High Fidelity 西の宴

2015年11月26日(木) 大阪

れをるが初めてワンマンライブをするらしい。

日々愛用しているPCの画面を見ながら発表されたライブの詳細を読み込んでいく。れをるは東京を拠点としているので、今まで出演してきたライブは全て東京。未成年の地方住みの私には遠い世界。でも、このライブだけは違った。東京と並ぶのは、大阪。比較的近くにある場所。

祝日でもなんでもないど真ん中の公演だったけれど、親を説得し、学校サボって1人でバスに乗り込み大阪に向かう。きっと勉強なんかより大事なものが見せてもらえる気がして。

11月後半の気候はほんのり寒い。少し早めに難波に着いたので、ちょっとだけ会場の下見に行くことにした。そもそもライブハウスに行ったことのない私は、勝手に地下にあると信じてGoogleマップ片手に探しまくるけど、会場は見つからない。おかしい、マップはここを指しているはずなのに見つからないし、時間が早いこともあってファンも見かけない。

アメリカ村を行ったり来たりしていると、小さなショッピングモールのようなところに偶然入り込んだ。階段を登ろうとすると、20名程度の人を発見。これはもしかして…?でも、物販販売までまだ数時間あるけど、と戸惑いながら列の先へ。BIG CATといえライブハウスは、BIG STEPの4階のど真ん中に存在していた。そりゃ見つかるわけない。

ライブのルールや物販を買うのも初めてで右も左も分からない私は、戸惑いながら列に並んでみる。本当に数時間待つのか…?と困惑。階段は風の通りがよくて寒いし、宿泊用の荷物が重い。列に並んでいる人たちは楽しそうに談笑していて、大学生がほとんどだったように思った。途中で荷物だけホテルに預けてしまおうか、出直そうかと何度も考えたけれど、自分の後ろに次々に人が並び始めた現状から動けず…。とうとう物販の始まる時間まで並んでしまった。ずっと立ちっぱなしが少し辛い。

初めてのれをるのグッズ。嬉しくて震える手でグッズの写真を指さして購入。ラバーバンドはグレーがれをるのオススメだそうな。ランダムでサインが当たるらしくてキーホルダーを買い占めてる大人がいて、その後売り切れになってた。そんなのもあるんだ…と初めての世界。やっぱり早めに並んでいて正解かもしれない。

直ぐにホテルに戻ってライブTを着て、ラババンを着けて準備。れをる、お菊、ギガちゃんがモチーフの可愛らしいTシャツ。今でも大好きなデザイン。当時はけいちゃんいないじゃんね〜!え〜!って思ってた。

極彩色のタトゥーシールを売ってて、これは暗闇で光るとのことで、ハサミでチョキチョキしてみたけど(ちゃんと持ってきてた)、なんだかもったいなくて結局貼れませんでした。皆手の甲とか、顔とかに貼ってる人いて、後からやっぱり貼れば良かった〜って後悔したから、極秘ライブではその怨念を晴らす予定。リベンジ!

タオルを持って準備完了。事前にれをるが、作ってくれていたライブのマナー 一覧。

 


○長い髪は低い位置で結ぶ。

○ラババン以外のアクセサリー禁止。

○爪は短く。

○サンダル、ヒール、厚底禁止。

 


ライブ初心者にはありがたい注意書き。今でもしっかり守ってます。ルールが大切。

 


整列は階段で行われ、物販以上に人の群れで溢れてた。私の整番は200番代だったから割と後ろの方で並ぶ。近くの子は中学生くらいで制服で、お母さんと来ていた。学校帰りにきたのかな。だれかと一緒に来れるのって羨ましいなあって感じてた。

整理番号が呼ばれ始めると緊張で足が震え始めた。寒いのか、緊張なのか、心臓が血液を送る音が耳元で聞こえ、チケットを握る手に力がこもる。半券は決して曲がらないように。ゆっくりと列が進み始めると、震える足を前に前に、動けないかと思ったけど無事に足は動いてくれた。ライブハウス内はぎっちりと人で埋まってて、ファンこんなにいるだってびっくり。ファンの有無なんてニコ生でしか感じないから余計に実感。

れをるの登場までずっと緊張してて、そわそわしてた。隣りの人や前の人をちらりと見て、年齢層が思ったより若いことに驚き。本当は三十路以上かおじさんばっかりだと思ってたけど、色んな子がいる(失礼)。200番代だったけれど、左側の4列目に収まった。もっと後ろだと思ってたので意外な近さにびっくり。

 

 

 

急に暗転したライブ会場。高鳴る心臓、苦しい。

聞き馴染んだ、音が会場全体に響き始める。

暗転した瞬間に極彩色タトゥーが一斉に輝き始めて、なんだか笑っちゃった。

 


(vocal れをる  Gr.setsat、さー太

Bass. こくまろみるく  Dr.ササキアキラ)

※姫の名義がどれで出てたか忘れてしまった。これじゃない。

 


1.-nil-

聞き馴染みのある音楽。毎日聞いていたイヤホンから流れる音質よりも遥かに良くて、会場全体に轟く優しい音。-nil-だ!と思った瞬間、極彩色のイントロが響き渡る。

 


2.極彩色

れをるが好き。でもそれは画面の向こうにいる存在。顔も見た事ないし、体型も一切わからない。女なのか、男なのかもわからない。Twitterでよく「ブス!!」と罵りあったやり取りを眺めていたし、れをるがどんな顔や体型をしていても大好きなことに変わりない。そうやって思いながらここに来た。お菊の作った動画(ライブバージョンだったんだって!)をバックに背負いながら、ライトが点灯。知らないことだらけの、大好きな人の姿が浮かび上がる。なんだ、めっっちゃくちゃ可愛いお姉さんじゃん!!!!!ブスってなによ!こんなの他の人が見たら、みんな好きになっちゃうよ。

っていうのが彼女をみた感想。身長については噂で小さいと聞いていたので、正直何にも感じなかった。とにかく、大好きな人に会えた喜びが体を呑み込んだ。

緊張して震えていた「確かなことならば~」の声。マイクに向かって一生懸命で。それでも初めて聞いた彼女の声に、「これがれをるだ!」って感動した。同じ空気を吸ってて、同じ空間にいて、この目に映ってる。その興奮で、いつの間にか身体の震えは止まってた。

 


3生命線

4.水底游歩道

ここの流れで、もしかしてアルバム通りの流れでセトリを組んでるのかな…?って思った。生の音はすごく刺激的で新鮮で。バンドメンバーたちも、ニコニコを見ていた人ならみんな誰でも知ってる豪華メンバー!ええ、こんな人たちも見ていいんですか!?って卒倒しそうだった。ライブって楽しい。ノりかたも、コールもまだなんにもよくわかんない自分だったけど、しっちゃかめっちゃかな観客に押しつぶされてしまわないように必死だった。

 


5.アシメンメトリー

極彩色のライブは、もちろん極彩色がテーマなので、「No title-」の楽曲はあんまり組まれていなかった。このタイミングでアシンメトリーが来た時、あっ!これ「No title-」のやつ!!ってすごく興奮してたのを覚えている。

後かられをるが言っていたけれど、これは歌い手としての自分との決別というか、ライブ納めになるから、「No title-」の楽曲はあまり入れずに、「極彩色」+「歌ってみた」のセトリになってたそう。当時の私は、どうして「No title-」の楽曲を全部やらなかったんだろうって残念で、少し寂しかったのを覚えている。後に、テンカイノコウシキ、終楽章と続くわけなのだけれど、やっぱり「No title-」の楽曲たちはあまり歌われることはなく、聞けたらレアな楽曲たちだと思っていた。それがまさかの武道館でリリースパーティをやるなんて…当時の私、報われるから待っててねって伝えたい。

 


6.-BWW SCREAM-

インストもセトリに入れてくれるんですね〜!って嬉しくなった瞬間。収録されているばわわじゃなくて、このライブオリジナルバージョン音源だった。

 


7.ロジックエージェント

この曲たぶんみんなも大好きなやつだー!って思いながら、会場は盛り上がりを見せていた。バックの映像は、「極彩色」に収録されているMVのれをるがいないバージョン!これも後からお菊ねえやんが言ってたけど、ライブオリジナルの映像なんだそう。手がこみすぎてて素晴らしい。れをるといえば、高い声。このロジックエージェントでは、その個性を発揮して会場はさらに湧く!

 


8.ハルシアン

からのハルシアン。れをるの合図と一緒にクラップをしながら、カッコイイビートに酔いしれる。昔、ニコ生かどっかの配信で「部活サボってキスしてたんですか!?」というリスナーのガチ質問に、「いや、これは全部フィクションなんで…」ってガチトーンで答えていたのを思い出した。

 


9.トキヲ・ファンカ

ここで来ました歌ってみた!この曲、当時は結構コアな音源だと思ってて「この曲は…!?」って戸惑っている人も多かった。この時は全然わかってなかったけど、このセトリに入っている歌ってみたの楽曲は「極彩色」の特典のやつと、ニコ動にうpされてる楽曲だってことに後から気付いた。

そしてライブが始まる前にお菊ねえやんのインスタで3種類の振りが公開されてた。楽曲については何も言われてなくて、覚えといてね~みたいな感じだったから、いつくるんだろう!?ってずっとドキドキしてたけど、1つめの振りはここだった。「踊れやeverybody」のところでバッチリキめてきた。

 


10.Behind The Night

11.ラ・タタン

ここから再び「極彩色」のターン。セトリのめくりめく変わっていく楽曲に翻弄されて、次はなんだろうのドキドキがやばかった。ライブってこのドキドキが本当に楽しい。

2つ目の振り付けはラ・タタン。「らったったったん」のところで、くるくるパンって手を叩くのが楽しかった。

 


12.レッド・パージ!!

この楽曲ライブ向きじゃないでしょ~!って素人でもわかる難易度MAXのレッド・パージ!! 生で聞けるのが嬉しいの反面、動画じゃないのに歌えるの!?ってすごく驚いた。この動画がうpされるとき、れをるがすごく気に入っててTwitterでも匂わせてたくらいだったから、ホントに好きなんだな~って改めて感じてた。歌もすごく上手くて、変調していく音についていくのがスゴすぎ…プロになれるんじゃ!?って思った。

私はあんまり覚えてないけど、最後の振りの場面はここだったとのこと。聞き惚れててあまり覚えてない。

 


13.約束の蒼

14.妄想〆Question

やいりコンボがダブるできたーー!「極彩色」の特典映像にも、やいりちゃんが映ってたし、なんと東の宴にはシークレットゲストでギターを弾いてくれてたんだって!私もやいりちゃんシリーズがすごく大好きで、特に「影炎 Variation」は大好きな楽曲だったから聞きたかったなあ…って後悔してる。でも、「妄想〆Question」も大好き。約束の蒼 しばらく聞いてないからどっかで絶対に聞きたい。極秘でやってくれないかなあ…。

 


15.アストロノーツ

「極彩色」のライブ開催の少し前に、椎名もたさんが亡くなった。ぽわぽわPの楽曲はすごく特徴的で、1度聞いたら忘れないメロディー。葬儀に出たこと、その時の後悔や思いをMCで零しながら、アストロノーツを力強く、涙を零しながら歌いあげる。一緒に込み上げてくる思いを受け止めながら、私も涙が止まらなかった。

今でも楽曲を聞いています。アストロノーツ、大好きです。

 


16.Echo

17.syrup

ここでしっとりとしたセトリのターン。今のReolのライブは、リスナーの目をしっかりと見つめながら、メッセージを届けようとするスタイルだけど、「極彩色」のライブではとにかくれをるの作品たちを見てもらうコンセプトだったように感じている。観客に背を向けて、お菊の映像を見ながら歌うことが多かったし、私ちもそのパフォーマンスが好きだった。れをる個人を見て欲しいんじゃなくて、歌に映像に、総合的なパフォーマンスにスポットを当てて聞いて欲しいのかなって受けってた。

 


18.mede:mede

今では珍しいJJJRemixじゃないmede:mede。

なんとバックのスクリーンに映るのは、れをるの実写MV。手がけたのはもちろんお菊ちゃん。この映像は伏線があって、ライブの少し前にTwitterにブランコに乗ったれをるの写真がうpされていた。だから、このMVを見た時に「これがあの時のやつ!」って繋がった。アーティストみたいで、すごく感動したのを覚えているんだけれど、なにせ1度しか見てないから記憶が全くない。後生だから、どこかでもう1度見せて欲しい、もう一度…。

 


19.-orderly-

今はあやぺーたちが見事な妖精ダンスを見せてくれているけれど、確か当時は青暗いライトに照らされてみんなで音に合わせてクラップしてた気がする!

 


20.ジッタードール

nikiさんのターン再び…!私もnikiさんの楽曲すごく好きで、ジッタードールのイントロ流れた時にはめちゃくちゃハイテンションになった。ジッタードールはとにかく高い!!なのに、マイクを片手に叫ぶように歌うれをるはすごくて、ずっと感動してた。

 


21.ミッドナイトストロウラ

どんどん終わりに近付いているからか、れをるの緊張もどこへやら、音源以上のクオリティで歌い上げていく。私もすっかり会場の一部で、れをるの沼にどぼんと落ちたまま帰ってこられなかった。

 


22.Flash back

梅とらさんの楽曲も大好き。ギガちゃんRemixのFlash back。今はReolがラップ調の楽曲を歌うのは当たり前みたいになってきているけれど、当時は馴染みがなくて、「あのれをるが!ラップを!!すごい!」って釘付けだった。れをるにラップをさせてくれたギガちゃんありがとう。

 


23.ROXY

24.ストリーミングハート

25.MONSTER

会場が絶頂の中でのトリプルコンボ!ストリーミングハートでは、間奏の部分でれをるに促されて、初めてのヘドバンデビューを果たす。脳みそクラクラでも楽しい。MONSTERを最後に、れをるが舞台袖にはけていく。

 


ーアンコールー

終わっちゃったよ…大好きなギガンティック聞けなかったな…。ってしょんぼりしながら帰ろうとした時、観客は動こうとしない。あれ?と思っていると、「アンコール!!」の声。こ、これが、噂のアンコール!!と謎の感動に包まれる私。アンコールってなんだ!?終わってないってことか!?とテンパりながらも待機。次第に、私もアンコールって言っていいのかなあ…とドキドキしながら、ここでも初めてのアンコールデビューを果たす。

 


26.ギガンティックO.T.N

れをるの再びの登場に大興奮!!しかも、ギガンティックとなるとアツすぎるーー!あんまり記憶にないけれど、スケッチブックを持ってきてめくりながら進めてた。お菊ちゃんと、ギガちゃんがでて来てたような気がするけど曖昧。スケッチブックには、けいちゃんの書いたれをる(かわいい)のと、お布団に入ってる絵と、おそ松お菊ちゃんと、あのいつものギガちゃんの絵があって、曲に合わせてクルクルめくってた。そして最後の間奏では、いろはすをもって掲げていたお姉さんを指さして、「いろはすなんで振ってんの!?」「いいね!!」「いろはすいろはす!」と、おちんがいろはすコールになってて面白かった。

 


27.染

「極彩色」最後の〆はこの曲。れをる自身が手がけた楽曲は少ししかなくて、それを最後にもってくるのがまた心揺さぶられた。れをるの歌う、生の染は最高で、最後にピッタリの楽曲だった。

 

 

 

最後は小さなキャンドルのお土産をもらって(可愛すぎて使えない)、ロビーにすすむ。けいちゃんの書いた極彩色3種類の生原画があって、大興奮。しかも写真撮影OK。みんなで取り囲みながら、当時の悪すぎる画質で撮影。本当に水彩画で書いたんだ…と本物をみて驚き。一つ一つが、細かくて思いがすごくこもっているのが伝わった。

 


正直、No titleをやると思っていたわたしは拍子抜けをしたけれど、きっとどこかで聞けるかなって楽観的に考えながらライブ会場を去った。

地方から1人で初めてライブに行くのは、すごく勇気のいることで、ましてや平日の受験生。リスキーなことをしたという自覚はあったものの、今になって我慢せずに行って本当に良かったと思っている。あの時の、景色、時間、感じたことは、きっとあそこじゃないと経験できなかったこと。Twitterを見て、ライブ行きたかったな、で済ませるのが本当に嫌だった。大好きなれをるに会いたかった。会えば何かが変わるような気がして。結果として私の人生に大きな影響をもたらして、れをるはどんどんと大きくなっている。

ライブもただ開催するから義務で行くんじゃなくて、私が心から会いたいから、新しい何かを受け取りたいから、行ってる。それがUNBOX pureの公演に行って思ったこと。後悔せずに、好きなものを一心に追いかける。今も昔も変わらないところ。

 


(MC ※本当に覚えてない)

バンドメンバーを紹介する時に、こくまろさんとササキさんをいじってたのはおぼえてる。

体重が東の宴から、ケーキの食べすぎで大幅増量してコルセットがキツイ。

やっぱりFカップ

 


最後の挨拶の時にお菊ちゃんとギガちゃんも一緒に並んでて、めっちゃめっちゃ嬉しかったのをおぼえてる。2人はライブTシャツ着てた!

そして、お菊ちゃんとけいちゃんは物販途中でのぞきにきてて、会った人ラッキーだった。